現在、妻の病歴を語りましょう。
若い頃から糖尿病を発症しました。糖尿病は遺伝性がありますが、彼女の
ご両親も糖尿病でした。次に特発性正常圧水頭症を2020年の夏に発症、
そして2023年に大腸癌、大腸癌の手術後に緑内障が進行して視力が低下、
重度の視覚障害者に認定されました。1998年に交通事故に遭い左の股関節
に人工骨頭を装置して、障害者4級を認定されました。現在、糖尿病、
水頭症、緑内障、三つの病気が徐々に進行しています。
妻が「必ず私を先に、あの世に逝かせて」と冗談まじりにいいますが、
そうした方がいいねと答えます。二人の会話は重たい苦しい会話では
有りません。若い頃から失明している人はその動作で解りますが
妻のように急に失明すると、本人も受け入れがたく、世の中にも
理解されにくいようです。白杖の杖を使っていても。